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2011年05月30日

第一回「湖北五山 巨樹と古木観察会」実施しました

5月28日(土)、第一回「湖北五山 巨樹と古木観察会」が実施されました。


各自、受付を済ませ、バスに乗り込みます。お世話になるNPO法人ラブ・ネイチャーズの環境観察指導員の方々の紹介を受け、バスで湖北五山のひとつ、初山宝林寺へ。


初山宝林寺は、江戸時代の初期、寛文四年(1664年)に、旗本金指近藤家二代目当主、登之助貞用(のぼりのすけさだもち)公の招きに応じた明国の僧、独湛(どくだん)禅師によって開創された黄檗宗の寺院です。


ご住職の説明を聞きながら、国指定重要文化財の佛殿を見学する参加者一同。


境内には珍しいピンク色のやまぼうしが深緑に映えてきれいでした。


龍文堂前にあるエンコウ杉。猿猴杉と書きます。なぜ猿?が出てくるのかというと…


枝が長く伸びて、手長猿の手のような形をしているのでこの名があります。
確かに途中が細くなっていて手のように見えますね。


常緑低木で、通常の高さは1~4メートルほどらしく、
ここまで大きくなるものは本当に珍しいのだそうな。



龍文堂前にある「金鳴石」。小石で打ち鳴らすと澄んだとても綺麗な音が鳴ります。
そのため「金がなる石」と言われ、金運上昇・商売繁盛・宝くじが当たるなどご利益があります。
ということで、参加者全員、真剣な顔つきで石を叩いていました。



再びバスに乗って湖北五山のひとつ、龍潭寺へ。


先に龍潭寺より歩いて1~2分のところにある井伊氏出生の井戸へ向かいます。
井伊氏の元祖、共保公がこの井戸のほとりで生まれたといわれています。


龍潭寺境内にある梛(なぎ)の木。
井伊家24代井伊直政が幼少の頃、井伊家安泰を念じて植えられたと伝わる巨木です。
「なぎ」は風や波が穏やかになる例えで、昔から厄除け災難が収まるといわれています。

葉は香気を放ち、とても良い香りがします。

また、なかなか切れない堅い木のため『縁が切れない』として縁結びの木でもあるそうな♪
昔から娘を嫁がせる母親が嫁入り道具のタンスの中に
ナギの小枝をそっとしのばせて良縁が切れないように祈ったそうです。



この季節、紅葉や苔など緑がとても美しいです。


本堂にて副住職の説明を受ける参加者。鴬張りの廊下のキュキュと音を楽しみながら進みます。

小堀遠州作といわれる龍潭寺庭園。サツキがきれいです。

現在本堂の屋根替えの工事の為、迂回路でかなり間近にお庭を見ることが出来ます。
秋には屋根替え工事が完了するそうで、ここまで近くで庭園を見られるのもあと数カ月。
今しか見られない至近距離での石の表情など堪能します。


池に日の丸ハチマキをつけた鯉。「頑張れ、日本!」って励まされている?


雨に洗われた緑が輝く道を監察員の先生の説明を聞きながら井伊谷宮へ。

井伊谷宮は、後醍醐天皇の第四皇子、宗良親王が祀られています。その宗良親王のお墓は宮内庁所管地で通常立ち入り禁止ですが、特別に許可をいただいて見せていただくことができました。


京都(西)を向いてたてられています。


拝殿前にある井伊谷宮の御神木。クルクルとねじれているのが特徴的です。


再びバスに乗り、渭伊神社内にある天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)へ。


神社社殿の背後にあるのが天白磐座遺跡です。


大きな岩がどーん。どこから運んでくるなんていうことはまず無理であろうという大きさ。
二つの大きな岩にはしめ縄が張られています。


神の座する岩。ここは古代、聖なる祭祀場でありました。
参加者全員で深呼吸して、自然の気をいただいてきました。


渭伊神社(いいじんじゃ)の御神木。斜めになっているのが古い御神木です。


聖なる空気を体いっぱいに取り込んで、清々しい気分で帰路につきました。

日常の喧騒を離れて、雨に洗われた緑に包まれたステキな一日でした。
森林インストラクターの皆さんのお話はどれも大変興味深く
なかなか普段知ることのできないことをたくさん学ぶことができました。
ラブネイチャーズの皆さま、今日は一日ありがとうございました♪

秋には第二回目の五山巨木めぐりを予定しています。
方広寺と摩訶耶寺、大福寺を森林インストラクターさんと共に巡ります。

是非皆さまふるってご参加ください☆
  


Posted by 奥はまこ at 18:10100夢プロジェクト